EPISODE 02

リモートワーク基盤構築の記録

iPad Pro 10.5 Smart Keyboard 日本語JISは買いなのか

以前のエントリでiPad ProのSmart Keyboardは購入しないと宣言した舌の根も乾かぬうちにやっぱり気が変わって購入してしまった。

購入の背景

きっかけは取引先のエンジニアが使っているのを見て試しに使わせてもらったら意外なほど打鍵感が良かったこと。で、その日の帰り道にアップル銀座に寄り道して購入してしまったのだ。

選んだのはJIS配列のキーボード。英数、かなキーがあることで英語配列キーボードやBluetoothキーボードに比べて変換が効率よく行えるのと、CapsLockキーがControlキーがAの横に配置されていることで小指でControlキーを押すことができることがその理由。

英語配列キーボードは、以前使っていたけど仮想環境にアクセスしたり、共有PCを使ったりする度にストレスになるので、現在は積極的にJISキーボードを使うようにしている。キートップがごちゃごちゃしてうるさい感じなのと、記号入力がイマイチやりにくいことという課題があるけど、慣れればほとんど気にならない。

その他、数日使ってみて良かったところと気になるところをいくつかメモしておく。

良かったところ

iPad Proとの一体感

ここは純正の大きなメリットの一つ。Smart Connectorとの接続はマグネットで行うのだけど、かなり強力な磁石を使っていることによる剛性感を感じることができる。そのため使っている時に不意の揺れや画面をタップしたとき倒れてしまうような不安を感じることはない。

軽い

今まで使っていたHHKBやBluetoothキーボードと比較して物理的な重量が軽いこと、本体と一体化していることから持ち運びは楽。キーボードのバッテリが不要なのも管理の観点では楽になりそう。

シーンを選ばない

Bluetoothキーボードでは難しかった電車の中やデスクのない場所でも、文字通りラップトップとしてシーンを選ばずに入力できる。

汚れに強い

汚れに強いというより、グレーカラーは使っていくうちに汚れが目立つけど、ウェットティッシュなどでざっと拭くだけで簡単に汚れが落ちるのは、モバイル用途では大きなメリット。

打鍵感

打鍵感についてはめちゃくちゃ快適というわけではないけど、使っていてストレスが溜まるほど悪くはない。MacBookのキーボードよりは快適な印象。

叩くと入力するの間くらいの感覚で操作すると良さそう。よく見るとキーの真ん中に向かって凹んでいるので、指とキーの中心がいい感じに収まるのはよく考えられているなといったところ。

打鍵音

打鍵音は全く気にならない。この程度であれば、新幹線や静かなカフェや会議室でも遠慮なくタイピングできる。ただiPad Proの角度が120度で固定されてしまうため、ラップトップのように好みの角度にiPad Proを調整でして自分との位置関係を調整したりはできないので、長時間にわたる入力には不向きかもしれない。

入力遅延

遅延は感じない。入力してから画面に文字が表示されるまでのレイテンシはゼロに近い。Bluetoothキーボードのようにごく稀に遅延が発生して、イラっとするようなことは無いと思っていい。ここは物理的に接続されているという安心感。

気になるところ

価格

なんと言っても購入に躊躇したのは、2万円近い価格。10年使えるであろうHHKBが3万円という価格設定なのに、このキーボードは頑張ってもせいぜい3年が限界。当然iPad Pro以外のタブレットやスマートフォンで利用することはできないし、iPad Pro本体と同じくらいの寿命と考えるとコストパフォーマンスは良いとは言えない。

位置の制限

縦位置で使えないのは、残念なところ。メモアプリ、UlyssesやWordなどのエディタは縦位置で使うと文章を俯瞰しながら入力できるのでテキストをエディットするには、捗るのだけど、Smart Keyboardはその構造上、横にした状態でしか使えない。

バックライト

バックライトがないのがシーンによっては困ることがあるかもしれない。基調講演や会議などで傍聴席が暗いというシーンでメモを取りながら入力するのは、キーを意識せずに入力できるようになってからの方が無難。

耐久性

耐久性については現時点では未知数だけど、素材がファブリック性のため5年も10年も使うことは想定しないほうがいいと思う。

ショートカット

ショートカットiOSではマウスが利用できないので、指もしくは画面タップかキーボードショートカットを使うようになるのだけど、ショートカットのコマンドがアプリによっては全く機能しなかったり、組み合わせが複雑だったりするので、なかなか覚えるのが大変。⌘キーを長押しすることで、その時点で利用できるショートカットが一覧表示されるので、慣れるまではこの操作を繰り返すことになりそう。

全角スペース

全角スペースの入力方法がよくわからない。あまり使う機会はないけど、かなモードにしてスペースキーを押しても半角スペースしか入力できないのは仕様なのか入力方法が間違っているのか。ソフトウェアキーボードでは全角モードに切り替えることでスペースも全角になるのに。

Apple Pencilと組み合わせ

手書きとか文字入力的なものではなくて、マウスのポインタ代わりに。

これは慣れるまで相当な時間がかかる。マウスやトラックパッド操作に依存している人ほど、辛いのではないだろうか。マウスって本当によくできた入力デバイスだなと感じる。

結局買いなのか

価格が数千円であればSmart Coverの代わりとして、間違いなくお勧めできるキーボードだと思うけど、その価格を考慮すると、誰もが満足できるようなことは無いと思う。できれば店頭や使っている人に借りるなどして試してみてからの方がいい。

気になる点が多いとはいえ、全体的に入力デバイスとしてはよくできているのでうまいことやれば、Apple Watch 3を腕に、Air Podsを耳に入れ、iPad Pro+Smart Keyboard片手に、カバンとiPhoneなしで通勤するということもできそうな気はしている。