EPISODE 02

リモートワーク基盤構築の記録

ユニバーサルクリップボードのユースケース

リモートワークではオフィスの広いデスクでデスクトップのパソコンを使った作業とは異なり、物理的なスペースや端末の画面サイズも制限されることもあるため、Split Viewや外付けのキーボードの活用など、環境に合わせて試行錯誤しながら作業を行わなければならない。

そんな中、iPhone 7を購入して気がついたのが、ユニバーサルクリップボードという機能。

ユニバーサルクリップボードとは

アップルWebサイトのユニバーサルキーボード説明

ユニバーサルクリップボードを使えば、手元の Apple デバイスでテキスト、画像、写真、ビデオをコピーして、別の Apple デバイスにペーストできます。

簡単に言うとiPhoneでクリップボードにコピーした内容が、iPad Proで貼付けできるというデバイス間を跨いだコピペ機能だ。iOSとmacOS間の他、iOS間のコピペにも対応している。今回はiPad Pro 9.7とiPhone 7で検証してみたのでメモしておく。


iOS間でユニバーサルキーボードを使うための前提条件

端末の条件(iOS10がインストールされていること)

iPhone 5 以降
iPad Pro、iPad (第 4 世代)、iPad Air 以降
iPad mini 2 以降
iPod touch (第 6 世代) 以降

端末の設定

各デバイスでそれぞれ同じ Apple ID を使って iCloud にサインインしていること
各デバイスで Bluetooth がオンになっていること
各デバイスで Wi-Fi がオンになっていること

以上の条件を満たせばiPhoneでコピーした写真、動画、テキストが、iPad Proで貼付けできる(逆も同様)。ただし、コピーしてから貼り付けまでの時間は2分の制限がある。

想定されるユースケース

iPad側でドキュメントを作成中に、メールやWeb、OneNoteのメモを貼り付けるケースでは、iPadのみだとSplitViewからコピー元のアプリを立ち上げて指定範囲をコピーするか、一旦HOME画面に戻り、コピー元のアプリを立ち上げてコピーし、その後元のアプリを再立ち上げして、ペーストするというフロー。

これを、iPhoneをコピー元にしてiPadをコピー先という想定で連携させる。まずiPadで開いているアプリはそのままに、iPhoneでメーラや写真アプリを立ち上げ、写真ファイルやテキストをコピーする。iPadは画面遷移せずに、貼付けを行うとiPhoneでコピーした内容がペーストされる。

実際にやってみると右手でiPhoneを持ちコピー作業を行い、左手でiPadに接続された外付けキーボードから⌘+vを押すと快適になる。デスクトップと比べ作業領域が狭いiPadで、アプリ間を横断しながらコピペ作業を行うより生産性は高くなる。iPadとiPhoneでデュアル・ディスプレイ化した感触で、特に小さなファイルや、細かいテキストなど、クラウドやメールAirDropを通すまでもない内容のコピペで活躍している。

デバイス間の通信

デバイス間の通信はiCloud(インターネット)を経由している訳ではなく、AirDrop でも利用されているBluetooth Low Energy(BLE)と無線LANを利用している。大雑把に言えば、待機状態はBLEでお互いの端末を認識しておき、通信が発生した場合、Wi-Fiを利用するという仕組み。このため、利用できる端末と設定に条件が存在するわけだ。

ただ、環境に依存するのか、コピーサイズに依存するのか切り分けられていないが、若干タイムラグが見受けられることがあるのが気になることろ。

小さなソリューションではあるけど、Androidは違ってデバイス間でシームレスにデータを転送できるのは、以外に作業中のストレス軽減に貢献することを再認識した。