EPISODE 02

非ITエンジニアが取り組むリモートワーク基盤構築の記録

Windows10 Mobileでのリモートワークは課題が山積みになりそう

Office 365 も導入したので、そろそろWindows10 Mobileでも試してみようかとVAIO Phone Bizを手にしてみた。発売は今年の4月となっていて、現時点での最新機種。ただWindows 10 MobileはiOSやAndroidと比較してアプリの数が少ないというのは認識していて、この部分は割り切って使おうと考えている。

スペックの概要は以下の通り。

機能 スペック
OS Windows 10 Mobile
CPU Snapdragon 617 オクタコア
内蔵 (ROM) 16GB
内蔵 (RAM) 3GB
外部メモリ 64GB microSD
液晶 5.5 inch 1080 x 1920
LTE LTE対応 (バンド 1,3,8,19,21)下り最大 225 Mbps
無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC/FeliCa なし
防水 なし
フロントカメラ CMOS 500万画素
リアカメラ CMOS 1,300万画素


スペックよりも今回期待したのはオフィス系のアプリの使い勝手。Outlook、OneDrive、Word、Excel、PowerPointだけ他のプラットフォームより優れた点があれば、それで良いかなと。

オフィスアプリを使い始めるまで

初期設定までは比較的簡単に完了するが、ホーム画面からオフィス系のアプリを立ち上げてみると、ストアに飛ばされてしまう。どうやらアプリを最新にアップデートしないと立ち上げることすら出来ない様子。そこで、ストアからアップデートしようと試みたけど、プログレスバーが動かない。仕方がないので、次はOS自体の更新作業を実施。
すると、アプリアップデートのプログレスバーは動き始めたが、今度は複数アプリのアップデートが出来ない(同時最大2個?)。この時点で29個のアプリのアップデートが必要だったため、1時間程度放置。これでようやくオフィス系のアプリが利用できるようになる。

作業手順としては初期設定>OSの更新>ストアでアプリの更新となる訳だけど、iOSのようにOSやアプリを更新しないと利用できないといった警告も出ないため実機を触りながら、ああでもない、こうでもないと試していく必要がある。

オフィスアプリの使い勝手

普段はオフィスアプリの中でもWordの利用頻度最も高い。Wordは嫌いという意見も多く聞くけど、個人的にはオフィスの中でも最も価値があるアプリだと思う。で、Windows10 MobileでのWordを利用した結果、結論から言うと、少なくとも今のままで常用するのはエンドユーザの負荷が高くなりそうな感触。

文字入力の課題

5.5インチとスマートフォンの中では大きなディスプレイなので期待していたが、文字入力を始めると入力した文章を確認するスペースがほとんど無いことに気がつく。


左がWindows 10 Mobile、右がAndroid

表示画面の半分以上がキーボードと音声入力画面で占められているため、肝心の入力した文章を俯瞰することができなくなるのだ。ほぼ同じ大きさのAndroidのNEXUS 6で同じ文章を開くと、文章の表示領域の差は歴然。なぜ音声入力のスペースをこんなに広げてしまったのだろうか。

手書きメモの課題

資料を校閲するときに手書きによるチェックとコメントの記載も頻繁に利用しているけど、Windows 10 Mobileでは手書き入力の機能を見つけることはできなかった。メニューの中に「描画」自体が無いので、おそらく手書きで赤入れやコメントの挿入はできないと思われる。


左がWindows 10 Mobile、右がAndroid

ただiOSやAndroidで入力した手書きオブジェクトはWindows 10 Mobileでも表示は可能なのと、ExcelとPowerPointでは手書きメモが利用できるので、Wordだけ利用できないのがますます解せないところ。

アプリの動作がキビキビしていない

既存のドキュメントを開くときはOneDriveに保存されたものを利用している。動作の感触はOneDriveアプリ、Wordアプリから開く場合、いずれのケースでもNEXUS 6の方が早い。また文章の入力、メニューの切り替えも、一呼吸遅れる感触。NEXUS 6は2014年の12月発売と2年も前の機種なので、少なくともNEXUS 6よりはキビキビした動作を期待していただけに残念な結果。

全体的な課題

Windows 10 MobileではContinuumなど外部ディスプレイと接続して、デスクトップアプリと同じように利用できるというのも大きな機能としてアピールしているけど、結局表示できるアプリは1つだけ。これであればiPadをデジタルケーブル経由でHDMIに接続するかApple TVを使ったAir PlayとSprit Viewの方が使い勝手は良いように感じる。

Windows 10 Mobile独自の機能やサービスが無いのも残念な点。Windowsと銘打つからにはマイクロソフトのサービスやアプリとの連携に期待してしまうけど、実態としてはマイクロソフトのサービスを使う上でもiOSやAndroidの方が使い勝手は上。Apple同様に、マイクロソフトワールドにどっぷりハマった方がリモートワークやモバイルワークが捗るはずという想定でいたけど、Surface 3まで含めてもマイクロソフトのアプリやサービスはiPadで利用するのが一番ストレスを感じない。

過去のエントリーにも記載したけど、マイクロソフトの周辺機器やOffice 365の完成度はかなり高いのでWindows 10 Mobileにも過剰に期待してしまった部分があったことは確かだけど、現時点ではビジネスで日常的に使うには難しいという感想。残念だけど。