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EPISODE 02

非ITエンジニアが取り組むリモートワーク基盤構築の記録

OS X Server.appにVPNサービスを設定する

iPadでインターネットに接続する際にLTE接続であれば比較的安全に通信できるはずだけど、最近はよくわからない公衆Wi-Fiスポットも多数あり便利な反面セキュリティには不安が残る。モバイルやリモートワークで業務を行うにはセキュリティの観点から、端末や通信、サーバに様々な工夫が必要になる。いずれも暗号化などの対策を施し可能な限り安全に運用を行いたい。というわけで、今回はServer.appにVPNサービスを設定してみる。

VPNとはなにか

Wikipediaより

Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク、VPN)または仮想プライベートネットワーク(かそうプライベートネットワーク)とは、本来は公衆網であるインターネットを跨って、イントラネットを拡張する技術である。

VPNを利用することで、コンピュータは、本来公的なネットワークであるインターネットを跨って、まるで直接接続されたイントラネットに繋がっているかの様に、プライベートネットワークの機能的、セキュリティ的、管理上のポリシーの恩恵を受けつつデータを送受信できる。これは2つの拠点間で、専用の接続方法や暗号化を用いることにより、仮想的な接続を創り上げることで実現される。

要するに、社内のVPNサーバから端末までの通信を暗号化して安全を確保するということ。

Server.appでVPNサービスを立ち上げる

本来であれば専用のVPNルータやサーバを社内用意するか、クラウドで提供されるVPNサービスを利用するのだろうが、Sever.appにはVPNサービスも提供できる。折角なので今回はこれを試してみる。

前提条件
OS :OS X El Capitan
アプリ:Server.app Version 5.1.7

イメージ図
f:id:bcorp:20160821095526j:plain

設定は簡単で、Server.appを立ち上げて以下のパラメータを設定するだけ。

f:id:bcorp:20160821100235p:plain

アクセス権:サービスを提供するグループもしくはユーザを設定
VPNの構成:L2TP
VPNホスト名:yourdomain.com
共有シークレット:自動設定
クライアントアドレス:アドレス数 10個、開始 10.0.1.150
DNS設定:10.0.1.1 10.0.1.100

VPNにはPPTPとL2TPを設定できるがPPTPには脆弱性があること、iOS 10からはPPTPは非サポートとなること、から実質L2TPしか選択の余地はなさそう。

Appleサポートサイト

PPTP VPN サーバを設置している場合、iOS 10 および macOS Sierra を利用するユーザは、そのサーバに接続できなくなります。iOS 10 および macOS Sierra では、ユーザが各自のデバイスをアップグレードした時点で、VPN プロファイルから PPTP 接続が削除されます。
iOS 9 以前や OS X El Capitan 以前では引き続き PPTP プロトコルを利用できますが、プライベートな通信のセキュリティ確保のために PPTP をお使いになることは推奨されません。

クライアントアドレスは、AirMac Extremeが接続するクライアントに割り当てるIPアドレス数と開始するアドレス。今回は同時接続する想定クライアント数も10台以内と少ないため、適当な値で設定した。DNSはServer.appが動作するMac miniとAirMac ExtremeのIPアドレスを設定している。

パラメータを設定したらVPNサービスを入にしてAirMac Extremeのポートが解放されていることを確認すれば利用可能になるはずだ。ただし、数十台から数百台以上の同時接続が想定されるケースでは、本エントリとは全く異なるVPNサーバ・ネットワーク設計が必要になるはず。

肝心のクライアント設定については別エントリで。