EPISODE 02

リモートワーク基盤構築の記録

iPhone Ⅹの急速充電

先月末に購入したUSB-C LightningケーブルとRAVPOWERのRP-PC017の組み合わせでiPad Pro 10.5がUSB-C PowerDelivery(PD)による急速充電に対応していることがわかった。

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 やはり充電時間が早いのは色々と快適なので、急速充電可能とアナウンスされているiPhone Ⅹで検証してみることにする。アップルは公式にバッテリー容量を公開していないけど、iFixitによると容量は2,716mAhでiPhone 8 Plus2,691mAhよりも若干大容量は大きいとのこと。

検証機材

検証したのは以下の組み合わせ。

1.iPhone Ⅹ付属のACアダプタと付属のLighteningケーブル

2.Anker PowerPort+ 5 とApple USB-C Lightningケーブル

3.RAVPOWER RP-PC017とApple USB-C Lightningケーブル

1.は箱から出さずに使っていなくて、2.は自宅とオフィスに備え付けて利用、3.は外出時用としてカバンに入れている。

検証したACアダプタの規格は以下の通り。

ACアダプタ 規格 電流、電圧
1 iPhone付属のACアダプタ USB A 5V/1A
2 Anker PowerPort+ 5 USB-C PD 5V/3A、9V/3A、15V/2A/、20V/1.5A
3 RAVPOWER RP-PC017 USB-C PD 20V/1.5A、15V/2A、9V/2A、5V/3A

なお、アップル純正のMacBook用の29Wアダプタは公式に対応をサポートしているとのことで、今回の検証対象からは外した。

充電時間

実際にチェッカーで計測した値と1%から100%までの充電時間は以下の通り。

ACアダプタ 電圧、電流 充電時間
1 iPhone付属のACアダプタ 5V/1A=5W 約3.5時間
2 Anker PowerPort+ 5 9V/1.5A=13.5W 約2時間
3 RAVPOWER RP-PC017 9V/1.5A=13.5W 約2時間

充電中には電圧と電流が変化するためおおよその平均値となる。また充電中に本体のバッテリー容量が80%を超えるとトリクル充電となり電圧、電流共に低くなる様子。最大では9V/2Aの表示を確認できた。USB-CのPDで充電した場合満充電までの差は1時間程度となるけど、50%までが30分ほどとかなり高速なので、出先や充電忘れの時に、とりあえず30分だけ充電するといった使い方がいい。

その他のUSB-C Lightningケーブル

サードパーティ製のUSB-C Lightningケーブルでも試してみたが、こちらは5V/1Aでしか認識されなかったため、急速充電するには今のところアップル純正のUSB-C Lightningケーブルを使うしかなさそう。ただ価格が1mで2,800円、2mが3,800というのがネックか。

USB-A Lightningケーブル

参考までにAnkerとRAVPOWERのUSB-Aの端子からアップル純正のLightningケーブルを使って充電をしてみたけど、両者ともに5V/1Aだったので、急速充電には対応していない。

近い将来ワイヤレス充電が一般的になるような気もするけど、あまり充電速度は速くなさそうなので、充電速度を重視するケースでは今のところPD対応のACアダプタと純正のType-C Lightningケーブルを使うのがベストなのかもしれない。

iPhone Ⅹが届いたのでレビューする

先週予約したiPhone Ⅹが到着した。ドコモオンラインショップで予約した際に混雑で接続できなかったので、年内に手に入れられればいいかなと考えていたけど、予想に反して発売日に手にすることができた。(自分の分ではなく家族のもの)品薄と聞いていたけど、初動で購入する人は少なかったのだろうか。

少しだけ触らせてもらったので、印象を軽くメモしておく。

端末のデザイン

iPhone 6から大きなデザイン変更もなかったせいもあるのだろうけどかなり新鮮な印象を受ける。iPhoneのアイデンディティだったホームボタンとTouch IDがなくなり、Face IDによるロック解除システムが導入されたことによるデザインの差分は思いのほかインパクトがある。

アップルらしく全体的な見た目も大きな不満はなく、ケースなどには入れずに使いたくなるほどガラスボディの質感は高い。

ディスプレイとボディの継ぎ目が感じられないのは、質感の高さに一役買っていると思う。

もちろんiPhone 7同様に、耐水、防塵機能も存在する。

有機ELディスプレイ

iPhoneでは初めて採用された有機ELディスプレイにも特に気になる部分はなさそう。そもそも今までのiPhoneやiPad Proのディスプレイはもともと発色も自然でギトギトした表現はない印象なので、ビックリするほどの変化は感じられない。

有機ELだよ、と言われれば「ああ、確かに発色はよくなって、目も疲れないのかもなあ」と感じる程度。直射日光の下で使うときは視認性が高くなるけど、これはTrue Toneディスプレイの恩恵があるのかもしれない。

もともとiOSは基調が白背景に黒文字がベースなのでわかりにくいけど、ダーク基調に白文字のアプリを使うときに、黒が綺麗だなと感じる。HDRも対応しているとのことで、Netflixで対応の動画を数分観てみたけど、やはり画面の大きさがテレビやタブレットと比較して小さい分、大きな変化は感じにくい。ただ黒の階調は綺麗だなという印象はあるので、映画を観るのには向いているのかも。

FaceID

新しいシステムとして採用されたFace ID。これは便利なのか不便なのか判断しかねるところ。Touch IDのフローに慣れているので、違和感がないとはいえない。

iPhone 8まではポケットから取り出して使うときのフローは、

ホームボタンの位置を無意識に探す > 認証する > ホーム画面が立ち上がる

だったのがiPhone Ⅹからは、

ポケットから取り出す > 顔と正対する > ロック解除 > スワイプしてホーム画面を立ち上げる

というフローに変化していて使い始めるまでのステップが増えている。

おそらく慣れの問題なのだろうけど、最初は戸惑う。ただ認証自体はかなり高速で精度も高いので、パスワードを設定しない時のiPhoneの使い方というイメージか。

暗いところでも、iPhone Ⅹのディスプレイの明るさ程度があればロック解除はできているので、ベッドの中で操作するようなケースでも特に問題になることはない。

むしろFace IDはiPad Proに搭載された方が、実用度は高いかもしれない。iPad Proは常に画面と顔が正対しているので、使っているときはロック解除された状態を維持しておいて、iPad Proから離れると即時ロックが掛るというのは、Touch IDでロック解除するよりも快適になりそう。

細かいことだけど、メッセージアプリでiMessageなどを受信したときに、ロック中は本文が表示されず、顔を近づけたときに本文が表示されるというのはセキュリティの観点でもメリットがあるし、これからの季節、手袋をしていてもロック解除できるというのはありがたいのではないか。

ホーム画面とかアプリの切り替えとか

これも慣れるまで脳内メモリを消費しそう。左上から下にスワイプで、通知の確認、右上から下にスワイプで、コントロールセンターの表示。下から上へスワイプでホーム画面を表示。下から上へのスワイプを途中で止めると、アプリの切り替え。画面下を左右にスワイプするとアプリの切り替えとなるので、ここは無意識に操作できるようになるまである程度の時間は必要。

特にiPad ProのiOS 11を使っているとアクションを起こす前にあれ?これどっちだっけ?のような状態になる。iPhoneとiPad Proを同時に使うようなケースはよくあるけど、意識せずに使えるようになるまでは、操作をミスることは多くなるような気がする。

iPad Proは使わずにiPhone Ⅹだけを使うのであれば、アプリの切り替えはホームボタンをクリックする動作に比べるとはるかに楽になると思うし、ホームボタンがないことで、画面の中のコンテンツに集中できるというのはある。

切り欠き

これはかなり気になる。特にメモアプリなどの白基調で画面全体を俯瞰するようなアプリを使っているときは、違和感がすごい。本当にこれでいいんだっけ?

スクリーンショットや外部ディスプレイに出力するときには、切り欠きは無視される。上下がトリミングされるわけではなく補完されるといった感じ。なおスクリーンショットは電源ボタンとボリュームの上ボタンを同時押しすることで撮影できる。(Androidのスマートフォンは電源ボタンとボリューム下の同時押しなので、両方使うような場合、若干混乱するかもしれない)

Apple Pay

Suicaのエクスプレスカードはいいとして、iDなどを使うときは、 サイドボタンをダブルクリック > 支払う対象のカードを選択 > Face ID認証 > 支払いというフロー。 Apple Watchと動作は似ているけど、Face ID認証が入る分ステップは増えるのか。これはApple Watchの方が使いやすいといったところか。

スマートフォンの終わりの始まりなのか

9月にApple WatchがLTEに対応し、同じタイミングでMicrosoftはWindows 10 Mobileの開発を終了するとの報道があり、11月にはiPhone Ⅹが発売された。このタイミングでのWindows 10 Mobileの終了を決めたのはiPhone Ⅹの影響も少なからずあるはず。もうiPhoneを超えるスマートフォンを作るのは無理なのではないかと。そしてアップル自身もそう考えているのではと。

そしてFacebookやMagic Leapは数十億ドル単位でスマートグラスの開発を進めていて、モバイルネットワークは5Gサービスの開始も見えてきている。遠くない将来、生活の中心にあるのはiPhoneではなくApple Watchや、AirPods、HomePod、スマートグラスの方向に急速に移行するのかもしれない。

Apple Lightning USB-Cケーブル 2mとRAVPOWER RP-PC017

自宅やオフィスのデスクでiPad ProやiPhoneを充電するときは、備え付けのケーブルで充電しているのでいいのだけど、出先や会議室、ホテルでの充電はコンセントやケーブルタップの位置や着席する位置によって iPhoneやiPad Proに付属している1mのケーブル長では不足することがよくある。

その都度コンセントの近くに席を変更したり、延長ケーブルを借りたりと面倒なことも多い。コンセントの位置に振り回されるのもアレなので、USB Type-CのACアダプタとLightningケーブルを買い増すことにした。

モバイルバッテリーも検討したけど、最近のモバイルバッテリーは大容量化の影響でその重さが気になったのと、行動範囲にはAC接続の環境がないというケースが想定できなかったので、今回はケーブルを追加購入。

購入したのはApple純正のLightning USB-Cケーブル 2m。Ankerなどの非純正品も検討したけど、PDの急速充電に対応しているケーブルは現時点で純正のみとのことだったので、他の選択肢はなさそう。価格は約4,000円とケーブルとしては高価だったこともあり、Amazonや量販店も探してみたけどほとんどの店で在庫切れな状態だった。

iPhoneやiPad Proに添付されているLightningケーブルと比べて若干太いのは耐久性が高いからなのか、USB Type-Cの規格に準じているためなのか。

同時に購入したのはRAVPOWERのRP-PC017のACアダプタ。カタログ上はUSB-C Power Delivery(PD)対応となっていて、USB-Cの出力は20V/1.5A、15V/2A、9V/2A、5V/3A。

2,000円程度と安価な割にUSB Type-CとUSB-Aの2つの出力ポートがあるので、Apple WatchやiPhoneとの同時充電もできる。今使っている持ち運び用のACアダプタはUSB Type-Cのポートがひとつしかないので、同時充電できるのもメリット。

実際にUSB Type-Cからの出力を測ってみると、15V-1.5から最大で15V-2Aで充電している。

本体のバッテリー残量によって電流と電圧は変化するが2時間程度でiPad Proの充電は完了する。iPad Proに添付されているACアダプタとLightningケーブルだと4時間以上は掛かるので、半分程度の時間で充電できることに。

という事でACアダプタ、ケーブル、そしてiPad Pro共にUSB-C Power Deliveryに対応しているということが確認できた。2mに伸ばすという目的の他、急速充電もできるようになった。

残念ながらiPhone 7ではUSB Type-Cによる充電が不可だったけど、iPhone 8以降であればPDによる急速充電もできるのではないかと推測する。

なお、ACアダプタをC to C接続にしてMacBookやHuaweiのMateBook E、Android P10に接続したところ問題なく充電可能だったが、HPのFolio G1は対応していないとのエラーが表示されて充電は不可だった。

2mというケーブル長は新幹線やホテル、会議室など多くのシーンで問題なく利用できるメリットは大きい。ただ持ち歩き時の取り回しが煩雑になるのがデメリットか。

iOS、macOS、watchOSやiCloudを連携させることでデバイス間の同期が気軽に実現できるのはWindowsやAndroidよりも大きなアドバンテージだけど、課題になるのが充電する端末とコネクタ形状が増えすぎたこと。

MacBook、iPhone、iPad Pro、Apple Watch、Apple Pencilと常時バッテリ残量に気を使っている状況は早目に改善したいところだけど、コネクタ形状の統一や全ての端末がワイヤレス充電可能になるまでにはまだまだ時間はかかるのかもしれない。